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シャトー　ラグランジュ　[1978]　750ml
9608 円

とても暗いルビー色で、メルロブドウを思わせる熟したベリーフルーツのブケを持ち、まろやかで素直な、果実味のある風味と、軽い適度なタンニンがあり、ミディアム・ボディで、心地好いフィニッシュをしています。
シャトー　ラグランジュ日本のサントリーに買収されてからは目覚しくよくなったシャトーです。
現在の格付けに見合う価値がありますが、サン＝ジュリアンのほかの有名シャトーと比べるとまだ知名度が低いため、それなりに良好なお値打ち品となっています。
日本の大企業であるサントリーに買収されたのは1983年ですが、同社はシャトーとシェ（ワイン蔵）だけでなく、畑にも並外れた改良を加え始めました。
出費はいっさい惜しまなかったため、管理を行うマルセル・デュカスや、このシャトーの若くて熱心なエノロジストである鈴田健二といった有能な人々が、ビックリするほど短期間のうちにすばらしいワインをつくるようになりました。
ワインの品質が向上しただけでなく、ラグランジュはいまや、静かな庭や、白鳥やカモが集う湖がある美しいシャトーとなったのです。
1985年以降のヴィンテージに何か特別なスタイルが見られるとしたら、印象的な風味の深みと密着したタップリのタンニン、香ばしい新樽、下地となる多汁性とふくよかさでしょう。
厳しい選別と、シュルタマチュリテ（ブドウが過熟すること）の要素を持つ非常に熟したブドウを収穫しているおかげであるのは間違いありません。
明らかにこの新しい当主は20年強も熟成できるのに若いうちから魅力のあるワインをつくろうとしているようです。
《ロバート・M・パーカーJr.著『ボルドー　第四版』より》

シャトー　ラグランジュ　[1978]　750ml
9608 円