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燃えよ剣(13)

燃えよ剣(13)
価格:¥ 5,250
出演:栗塚旭
おすすめ度
『燃えよ剣』よ、永遠に
原作司馬遼太郎、脚本結束信二、主演栗塚旭。 『新選組血風録』と並んで、テレビ放映史上屈指の名作。テレビ時代劇の最高傑作。 これまで官軍対幕軍という極めて単純な勧善懲悪ドラマとして描かれていた幕末に、全く新しい視点を持ち込み、日本人の伝統的な歴史観さえ覆す契機となった、記念すべき作品として記憶される。 新選組は、封建的身分制度の枠組みが崩れる幕末にあって、農民・町人・最下級武士から構成された集団である。近代的な軍隊に通じる命令系統・上下関係を持ち、「士道」という当時およそ形骸化していた規範や行動様式を、組織の紐帯として用いた。 司馬は、近代的組織という観点から新選組を捉え、土方歳三はその組織者として、またイデオロギーに左右されず節義を貫く男という面から、新たな魅力を掘り起こした。現在の日本人が持つ新選組なり土方歳三のイメージは、司馬が創り上げたといっても過言ではない。

『新選組血風録』がテレビ作品として放映された時、司馬はそのプロデューサーに向かって、「ホントにありがとう。私がイメージに描いたとおりですよ」と述べたという。また栗塚旭、島田順司、舟橋元についても「私がタイム・トンネルを抜けて、土方・沖田・近藤に会ったら、ああいう顔をしていたでしょうね」とその出演者についても絶賛した、という。
『燃えよ剣』は、『血風録』と同じスタッフ・同じ主要キャストでドラマ化されている。この二つのドラマは、原作もまたそうであるように、『血風録』は純文学的味わい、『燃えよ剣』は時代小説的味わいを持つ。それぞれを見比べ描き方の違いを感じるのも、また並行して原作を読むのも、非常に興味深い。文学と映像との極上の楽しみ方といえる。

「第25話 シノビリカ」 松前城攻略、宮古湾海戦と土方は戦いに明け暮れるが、戦況は益々不利になる。常に死を意識した土方に、悲壮感は一層濃くなる。お雪との束の間の逢瀬は絵のように美しいが、心情を吐露する土方が痛々しい。土方の死が迫る。
「第26話 新選組副長土方歳三」 『燃えよ剣』全編を通じて最も見応えがあるのは、土方歳三の死である。栗塚は全身全霊で演じたというが、その気迫と土方そのものをみるような迫真の演技に、ある種の爽快感すら覚える。近年、土方の死について新たな説が提出されたそうだが、興味はない。土方の死は原作及びドラマにある通りだと思っている。みたいのは『燃えよ剣』の土方歳三なのだから。

最高傑作
原作を基に映画化あるいはテレビドラマ化された作品は数多いが、その多くが原作をこえることができずに終わるか、あるいは原作とは相当離れたものとして仕上がるかであるように思う。このシリーズも、「原作に忠実である」と、100%は言いかねる。しかし、原作で描かれていた土方の生き様、つまり原作を貫くテーマを正確に描ききっていた他に、ここで描かれているその他の隊士たち、レギュラーで登場する者だけでなく、ゲストとして登場する者も、この作品をどれだけ魅力的なものにしていることか。その点では原作すら及ばない独自の境地を造り上げてといっても過言ではないだろう。一度でもこの作品を見た事のある方に対しては、結束氏の脚本と渡辺氏のBGMの秀逸さについて、今さら述べる必要もないであろう。俳優陣について言うなら、栗塚氏、島田氏等の常に「当たり役」として言及される俳優だけでなく、西田氏、平沢氏等の演技もこの作品を名作と呼ぶにふさわしいものとしている。茶店の老婆や刀屋の老爺等、脇役の俳優がまたすばらしい。ぜひDVD化してほしいものである。

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