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看板倒れだ！

ドラマとしては、まあまあ面白かったのですが、この作品の最大の欠点は、満州帝国崩壊後、王妃が如何に苦労して中国を脱出し、日本に帰国したかという過程を殆どナレーションで済ませて、最後の上海脱出の場面だけ突然仲村トオルを登場させて短いドラマにしていること。折角中国共産党に釈放されたのに、悪い日本人に売られて中国国民党政権に再び捕まってしまう話など重要な場面をどうして省略してしまうのでしょうか？これでは、「流転の王妃」という題名が看板倒れです！

テレ朝もダメだねえ。

宣統帝や「満洲帝国」には関心があるからテレビは見なかったので、ソフトを買って見て後悔した。脚本家がろくに資料を読まない、というか読んでいないのがよく分かる。主人公をいい人にしたいにしても、ああまで徹底的に?時代考証をやらないとはテレ朝の開局40周年記念が泣くね。

「真実の物語」！！！

娯楽作品としてまあまあの出来。しかしよく見てほしい。パッケージに「真実の物語」と書かれているではないか！これは許せない。確かに竹之内の熱演は表彰もの。しかしここまでデタラメの歴史を描いておいて「真実の物語」はない。歴史的なデタラメさ加減は原作を読んでもらって割愛するが、そもそも肝心要な主役級にいきなり架空の人物を置いている。工藤正二、桜井哲士、遠山久信、陳藩、李順豊いずれも史実には登場しない。結局テレ朝が訴えたい平和やらなにやらの奇麗ごとを言わせるために、全部創作した架空の人物たちなのだ。 製作陣も貧弱で、例えば新京の街の道幅も当時の日本を基にしている。現地（長春）に行けばわかるが、車が走る通りは最低でもあの２倍の道幅があるのだ。越沢明、西澤泰彦ら満洲都市計画の専門家に意見を求めなかった結果だ。事実特典ディスクにおいてオープンセットを訪れた樗生（実際は女偏）女史は「すばらしい街が出来上がりましたね」とはいうものの「懐かしい」「新京そのまま」といった類のことは一言も口にしていない。小林英夫はじめ歴史考証も全くいない。 トレンディードラマの脚本家が作り出した愛の物語は、虚構の歴史の上に乗せられたなんと薄っぺらい愛情のメロドラマなのか。 結局出来上がったドラマは歴史の事実でも娯楽でもないどっちつかずの駄作に仕上がっただけのことである。 歴史も娯楽に変えてしまうような中国に、引けをとるようなドラマを制作しないでほしい。この作品を見る限り、日本の歴史ドラマは中国のドラマよりはるかに劣っている。

今年最高の感動ドラマ遂にDVD化！！

テレビ朝日の開局45周年記念ドラマ。中国最後の皇帝"愛新覚羅溥儀"の弟"溥傑"とその妻";浩"の国境を貫いた愛を描いた感動の超大作ドラマ。主演は愛新覚羅溥傑に竹ノ内豊、浩に常盤貴子、その他にも豪華なキャストが揃っています。キャストの他にも、素晴らしい音楽や大掛かりなセットの数々など、開局45周年の記念に相応しいドラマに仕上がっています。DVDは本編2枚のほか、メイキングなどの特典映像がたっぷり入った1枚の3枚BOXセットになっています。値段は少々は高めですが、買う価値は大きいですよ！！！