テレビ朝日通販ショップTop > ドラマ > 必殺必中仕事屋稼業 上巻
必殺必中仕事屋稼業 上巻
出演:緒形拳,林隆三,中尾ミエ,岡本信人
おすすめ度
1996年にテレビ東京で再放送されたのをきっかけに再び注目され多くのファンを獲得した。珍しい話としては悪魔として有名なデーモン小暮閣下もこの番組のファンだとかで音楽番組で「夜空の慕情」と「さすらいの唄」を披露、熱いエールを送っていた。仕事屋二人の個性と政吉、おせいの名乗りあえない親子という縦糸、バクチをアクセントとした結果、ふたりの博打で鍛えた度胸と感をたよりに「ここ一番」に大逆転を仕掛ける緊張感や悲壮感あふれる作品を生むことに成功している。
今作で特筆すべきは主題歌に恵まれた点である。閣下がエールを送りたくなるのも道理で仕事に勝負をかける時の伴奏に使われた「夜空の慕情」とおせいと政吉の関係を暗示するときが印象的で、今回収録されている3話「いかさま大勝負」ではゲスト桃井かおりが外道に落ちた想い人源三と故郷に帰る場面に挿入、だが源三は半兵衛たちの仕事に掛けられているという切ない場面を盛り上げていた。挿入歌を効果的に使う御大工藤栄一の巧みの技といえますか。
本作は全26話。博打でおけらになった半兵衛、そういう時に限って政吉がついていたりまた逆だったり、二人ともすってんてんになったり、コメディとしても楽しめる要素となっている。ぜひご覧下さい。
ずっと前に買ったのですが・・先日つい見始めたところ、全部見てしま
った。良かったですね〜
必殺シリーズは、TVで藤田まこと主演のシリーズを少し見たことがある
だけですが、落とし所が同じ藤田まことシリーズと違って個性があるし、
エピソード毎の内容の濃さが違います。地味ではありますが・・・
「必殺からくり人」の方が全体の完成度が高いと思いますが、こちらは緒
方挙さんの演技の凄さに感動しました(「からくり」は出番が少ない)。
特に中盤から後半は、全体のストーリも流れがスムーズになって、脇のス
トーリーともうまく絡まって絞まり盛り上がります。前半はなくても良い
エピソードが幾つかありますが、後半はいずれも優秀。特に、最後から
4話目だったかな?緒方さんの涙が出そうで出ない巧みな演技や奥さんが
津川雅彦にナンパされそうになるエピソードで見せた焦りの演技には職人
技の凄みを感じました。ああした演技が出来る中年(多分、このドラマ当
時緒方さんは中年)俳優さん、渡辺謙さん以外思い浮かびません・・・
緒方さんは、「必殺仕掛人」がお好きだったそうで、特にこのシリーズには
出演を渋っていたそうですが・・・勧善懲悪で怖いもの知らずで強い梅安
(だったかな?)より、弱さ強さを併せ持つこの役を演じる方が役者冥利に
尽きるし、上手さが発揮出来てよかったのではないでしょうか?
林隆三さんとの兄弟のような強い絆で結ばれた仲良しコンビも良かったです!
一話一話の内容が濃く、見応えあるのは前期「必殺」の持ち味ですが、その中でもこの『仕事屋稼業』は格別!見応えあると言わずして何と言うのか!?
まずドラマが凄い!
一話一話が一つの映画と言わんばかり。ワンパターンじゃないので、毎回いろんな趣向を楽しめます。
見せ場も最高!
「必殺」の見せ場といえば“殺しのシーン”ですが、本作はこれに加えて“ギャンブルシーン”があり、物語を盛り上げる(ノリノリのテーマ曲も良い)。
又、登場人物も人情味があり魅力的です。
マイナー故に“「必殺」マニア向け”と思われがちですが、「必殺」を全く知らない人が観ても『仕事屋稼業』は面白いハズ!
興味があれば観て損は無いでしょうね。