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翔べ!必殺うらごろし (上巻)
価格:¥ 13,650
出演:中村敦夫,和田アキ子,火野正平,鮎川いづみ
おすすめ度
出演:中村敦夫,和田アキ子,火野正平,鮎川いづみ
おすすめ度
いろはの「い」は「命いただきます」の「い」ですよ・・・!
人智を超越した中村敦夫の「先生」に対し、
庶民視線でアットホームな線を狙ったと思われる市原悦子の「おばさん」。
が、良くも悪くも彼女の起用が作品を更に怪作たらしめてしまった。
山内プロデューサーが「市原悦子が凄すぎた。『必殺』はこんなに凄すぎたらあかん」と
絶句したのも納得。
おばさんの決め台詞だけを編集した特典映像があればなおよかったのだが。
お前さん<ちょいと、落としたよ。
正十は正八と同一人物らしい・・、あなたが信じようと信じまいと。商売人解散後、主水と別れ江戸を離れたらしい正八は名を正十と改め香具師の三つ目の重蔵の手下になっていた。うらごろしチームの面々と出会い、一行のマネージャーに納まり裏稼業を再開させるも、扱いづらい珠つかんだと本人が言うように晴らせぬ恨みを超能力で聴く先生やおばさん、若らにまじり再び晴らせぬ恨みを晴らす仕事を手がける。"
市原悦子のおばさんの存在感がうらごろしの魅力。再放送もほとんどめぐまれない不遇の作品ですが、今回購入してみてやはり必殺シリーズの1つだと納得してしまいました。おもしろいですよ。
落としたのは,あんたの命だよお。
必殺シリーズ中間違いなく第一の異色作というより異端作。
被害者=頼み人ではない。頼み人は存在せず,したがって仕置料もない。そして殺しは,白昼堂々と行われる。とにかくあらゆる意味でその他の必殺シリーズとは異なる作品。
オカルト時代劇というと何となくうさんくさいものがあるが,脚本は意外としっかりしている。
特異な能力を持った修行中の行者・先生は常に無表情であるが,太陽の光を浴びると超人的なパワーで仕置を行う。
おばさんは,世間話をしながら自然体で標的に近づき,背後からブスリ。市原悦子の迫真の演技もあって,本当に人を刺しているようにみえてとても怖い。
報酬を受け取らない先生たちは,殺し屋でもが単なる正義の味方でもない。彼らの殺しは,死者の霊魂の救済である。虐げられた弱者たちの霊を殺しという方法で供養するといううらごろしの世界観に魅了され,ある種のトランス状態に陥ってしまった。
被害者=頼み人ではない。頼み人は存在せず,したがって仕置料もない。そして殺しは,白昼堂々と行われる。とにかくあらゆる意味でその他の必殺シリーズとは異なる作品。
オカルト時代劇というと何となくうさんくさいものがあるが,脚本は意外としっかりしている。
特異な能力を持った修行中の行者・先生は常に無表情であるが,太陽の光を浴びると超人的なパワーで仕置を行う。
おばさんは,世間話をしながら自然体で標的に近づき,背後からブスリ。市原悦子の迫真の演技もあって,本当に人を刺しているようにみえてとても怖い。
報酬を受け取らない先生たちは,殺し屋でもが単なる正義の味方でもない。彼らの殺しは,死者の霊魂の救済である。虐げられた弱者たちの霊を殺しという方法で供養するといううらごろしの世界観に魅了され,ある種のトランス状態に陥ってしまった。
必殺シリーズの終わりの始まり
あらゆる意味でシリーズの転換期のきっかけとなった名作であり迷作。殺し屋のハードボイルドな世界を描き、世の中の裏と表、光と影を描き続けてきた必殺シリーズだが、試行錯誤の末に掘り当てた「中村主水シリーズ」という金鉱でさえ時代の流れには勝てず、そしてスタッフは「からくり人シリーズ」等の意欲作を生みだし、その果てに生まれたのがシリーズ中、仕切人と1、2を争う異色作といわれる本作です。太陽エネルギーで超人的な力を発揮し、霊と交信し仕置きを請け負う「先生」。人を殴って殴って殴りまくり首を1回転させて殺す男装の女「若」。記憶喪失で出刃包丁で人を刺し殺す「おばさん」。キャラクターは魅力的なのですが(特に市原悦子が演じる「おばさん」の殺しのシーン。ある意味リアルすぎて怖い!)流石に従来の必殺シリーズのファンから顰蹙を買い、また新しいファンを獲得するにも至らず、低視聴率の揚句は必殺シリーズの打ち切りを招きました。そして原点回帰とシリーズ最終作の威信を懸けて制作されたのが、ご存知「必殺仕事人」です。その後、仕事人で視聴率と人気を回復した必殺シリーズは結果として打ち切りにはならず、新たに女性ファンの人気を獲てマイルド路線へと変貌していきます。この作品は必殺シリーズにとって良くも悪くも転換期をもたらした貴重な、そしてその為に「ただのイロモノ」というレッテルを貼られてしまった不遇の作品なのです。たとえ、あなたが信じようと信じまいと…。
必殺の別世界に突き抜けた面白さを持つ快作
必殺シリーズのDVD化で、仕事人以前の旧シリーズの名作を顧みることができるのは、大いに歓迎すべき企画だったが、中でも最も期待していたのがこの「うらごろし」だ。金を貰って悪人を闇に葬る必殺シリーズの原理原則を、すべて覆した奇想天外な設定が度肝を抜く面白さだ。「先生」の念力で悪行を暴き、白昼(というか早朝)堂々と荒っぽく「串刺し」たり「撲殺」したり「刺殺」したりする描写は、闇夜に紛れて暗殺するそれまでの必殺とは対極にある描写だ。強靭だが世間ずれした中村敦夫の先生、朴訥なようで実は鋭い市原悦子のおばさん、男みたいで実は女の和田アキ子の若、必殺シリーズの連続性を保つ役割の火野正平の正十、番組全体の奇怪なリズムを刻む役割の鮎川いづみのおねむ、と皆特異なキャラクターだが、役者の個性を最大限に生かす良く考えられた配役だ。放送当時のウケはよくなかったようだが、必殺の対極をとことん突き詰めた痛快な作品と言っていいと思う。仕事人シリーズ以前の最後の主水作品「商売人」の何となく中途半端な雰囲気に比べると、別世界に突き抜けた面白さに溢れている。どうせなら、オーメンなみの串刺しアクションを毎回見せてくれる先生に合わせて、エクソシストなみに首が捻じ曲がる若の撲殺シーンを第一回以降も見せて欲しかった。