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スカイハイ(1)
出演:釈由美子,小倉久寛
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第1話では、自分の友人に殺された妊婦の物語が展開される。彼女は、自分は人から恨みを買うような人間ではないと、恨みの門を訪れた直後は首を傾げていたが、やがて記憶を取り戻す過程で自分が同僚から疎まれ、また恋人を結果的に奪ってしまった友人からも嫉妬されていた事実を知り、驚愕する。
人間はそういうものだ。自分ではうまくやっているつもりでも、周囲からは意外と嫌われていたり、反感を買ったりすることが多い。こと自分の事に関しては、理解しているつもりでも、意外と無頓着なものである。それを痛感させられる作品である。
そして、自分が友人に殺害されたことを知り、その友人が生前の夫を奪っていく過程を見て、彼女が下した結論とは一体なんだったのか?
次は、主体性のない女子高生?の物語。生前は万引きなどで、わずかに生きている実感を感じ取っていた彼女だが、やがて殺害され、恨みの門まで来る。そこで、イズコのちょっとした質問にさえすぐに「ごめんなさい」と口にする彼女を見て、イズコは「安易に謝る事が、かえって人を傷つけることもある」と諭す。
やがて彼女の生前の恋人だった人物も殺害されて、恨みの門を訪れる。二人は同じ人物によって殺されたのだ。そして、二人が下した結論とは?
選択を終えた訪問者達の姿を見て、イズコもまた思案する様が、彼女を超越的な存在でありながら、人間に近しいものとして表現しているようにも見えてよく表現されていると感じた。
原作のイメージだとイズコは釈由美子より栗山千明なんだけど、釈由美子ならではのイズコが完成されているのでこれはこれで良い。釈由美子は感情を抑えた役柄を演じるのが巧いなぁ。釈由美子の魅力が全面に出ているので、釈由美子ファンは必見だ。四方山大吉(小倉久寛)と四方山小吉(宮谷恵多)や、イズコ(釈由美子)と謎の声のやり取りが楽しい。
第一死「盗む女」 妊婦が殺される話。原作では、第一死「gain」【『スカイハイ(1) ヤングジャンプ・コミックス』/高橋ツトム/集英社】。吉野きみ佳と堺雅人と板谷由夏が出演。
第二死「つながり」 暴行された少女が殺される話。原作では、第二死「つながり」【『スカイハイ(1) ヤングジャンプ・コミックス』/高橋ツトム/集英社】。ドラマでは主人公の少女は「みく」と呼ばれていたけど、原作では違う。未来役の加賀美早紀が原作のイメージ通り。
ポルノグラフィティが主題歌のオープニングがとても格好良い。エンディングは、主題歌だけでドラマパートに出演していないワイヨリカが出演していて腹が立った。