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ウルトラシリーズ・サブキャラ大事典
価格:¥ 2,940
小河原 一博(著)
おすすめ度
小河原 一博(著)
おすすめ度
読み物としてもなかなか
私は楽しめました。少なくとも、この本に書かれているすべてを「常識」といえるほどの人は、マニアでもそうはいないでしょう。確かに記述の誤りも時々あるものの、単独の著者による執筆ということを考慮しても、許容範囲です。
ただこれは完全に子ども向けではなく、オールドファン対象の一冊ですね。写真・絵の類が一切なく、ひたすら文字の羅列で構成されているので、各々のキャラに関してすでに何らかの「思い出」「思い入れ」がある人でこそ楽しめるような本になっています(もちろん、『ウルトラマン画報』などと併用して楽しむ方法もあるし、映像で改めて見直すのもいい)。
よくここまで活字だけで詳細に語りきれるな、と思えるほど、『Q』から『タロウ』(確かに『レオ』いや『80』まで入れて欲しかった)までの怪獣・宇宙人たちの特徴・能力・ウルトラマンとの対決状況などについての記述は濃いものがあります。怪獣の能力・特徴に関して、既存の二次資料によらず、もっぱら映像作品のみに依拠して語っている「実証的」な執筆姿勢には好感が持てるところです。それでいて映像から読み取れる筆者の視点からの独自の解釈、突っ込みなどもふんだんに盛り込まれていて、読み物としても面白く仕上がっています。
ただ注文をつけたいところがあります。完全にオールドファン向けの本である以上、新マンのことを「ジャック」と呼ぶのはやめて欲しかったですね。
一応買いはしたものの。
まず、事実誤認が意外と多い。 それも、“ウルトラ” に詳しい者が見れば誤りであるのがすぐに判る様なレベルのものである。 次に、カバーしてある範囲が“Q”から“タロウ”までと中途半端で、その理由については全く説明がない。 出版当時“レオ”以降は分冊かとも思ったが、いまだに出ない処を見るとそうではない様で、単に著者にレオ以降の知識がないのかもしれない。 3つ目に、監修として市川森一を起用しているが、この人選の理由が全く不明。 ウルトラシリーズで市川が中心的役割を持っていたのは“エース”の企画および第1・第2クール脚本のみであり“セブン”“帰マン”ではサブの脚本担当にすぎず、“Q”“マン”“タロウ”に至っては全く参加していない。 すなわち、監修者としては全く適任ではない。 結論を言うと、マニアにとっては知っている様な事が大半(しかも誤認あり)でさしたる価値はなく、マニアでないなら知らなくてもいい事ばかりでどの道価値はない。 これからウルトラに入ろうという人にとっても、入門書として適当とは言えない(他にもっといい本がある)。 要するに読む価値がない。 強いて上げれば市川森一による寄稿の部分がマニア欲を擽るが、たかだか数ページのその部分のためにこの値段を出費する事については考え方が分かれる。 私は買ったが、買わないに越した事はない。
ウルトラシリーズ・サブキャラ大事典
ウルトラシリーズの決定版!だと思います。マニアの人には必携の1冊。ただし、第1期・第2期シリーズと銘打っている割にはウルトラマンレオの項目がないのは少々物足りないかな?巻末の市川氏のご自分の担当した作品に対する思いは必見だと思います。