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ゴールデン☆ベスト

ゴールデン☆ベスト
価格:¥ 2,980
西郷輝彦(アーティスト)
おすすめ度
70年代の西郷に、もっと光を
「星の三兄弟」(星娘、星のフラメンコ、願い星叶い星)とデビューソング(君だけを)は、西郷輝彦の四大ヒットソングである。この4曲を中核にすえ、そのまわりに青春歌謡時代のスマッシュヒットソング群(たとえば、十七歳のこの胸に、涙をありがとう、初恋によろしく、恋人をさがそう等々)を適当に配列したベスト物はいわば金太郎飴だ。いつも同じ顔ぶれで、新鮮味がない。うまい物も毎日食べたら飽きる。たしかにその時代の歌はよく売れたので、それらがCD化されることになれば、団塊の世代に属する中高年にとっては、なつかしいことだろう。それもわからないでもない。しかし、だからといって、毎年出すことはない。毎年毎年、性懲りもなく、「金太郎飴」ベスト盤を出すのはあまりに芸がなさすぎやしないか。ところで、彼の70年代の歌には魂がこもっていた。また、60年代よりも、はるかに歌がうまく、説得力があった。だが、致命的なことに若干の例外(真夏のあらし、情熱)をのぞいて、歌は売れなかった。いい歌を歌っても、セールスにはちっとも結びつかない。ぽっと出の歌のへたなアイドル歌手の足元にも及ばないのだ。そんな歌謡界に嫌気がさしたためか、歌手としての将来に不安を感じたためか、ドラマ「どてらい男」の大ヒットを機に、彼は俳優にシフトしていく。そういった事情で、70年代の歌は世間的になじみがない。なじみはないが、いい歌はそろっている。どこに出しても、誰に聴かせても恥をかかない。自信をもっておすすめできる。今回のアルバムは、そんな彼の「うずもれた70年代」にもスポットをあてているところが「ミソ」である。ただ、不満な点もある。彼の歌唱力のすごさがストレートに感じられる「恋はめぐる」、「愛は燃えているか」、「天使なんかいない」がこのアルバムに入っていない点である。これは致命的な収録ミスである。
「金太郎飴」的なベスト物の中ではまずまず意欲的な作品
「星の三兄弟」(星娘、星のフラメンコ、願い星叶い星)とデビューソング(君だけを)は、西郷輝彦の四大ヒットソングである。この4曲を中核にすえ、そのまわりに青春歌謡時代のスマッシュヒットソング群(たとえば、十七歳のこの胸に、涙をありがとう、初恋によろしく、恋人をさがそう)を適当に配列したベスト物はいわば金太郎飴だ。いつも同じ顔ぶれで、新鮮味がない。うまい物も毎日食べたら飽きる。たしかにその時代の歌はよく売れたので、それらがCD化されれば、団塊の世代に属する中高年には、とってもなつかしいことだろう。それもわからないでもないが、だからといって、毎年出すことはないだろう。毎年毎年、性懲りもなく、「金太郎飴」ベスト盤を出すのはあまりに芸がなさすぎないか。ところで、彼の70年代の歌には魂がこもっていた。また、60年代よりも、はるかに歌がうまく、説得力がある。だが、致命的なことに若干の例外(真夏のあらし、情熱)をのぞいて、歌は売れなかった。いい歌を歌っても、セールスにはちっとも結びつかない。ぽっと出の歌のへたなアイドル歌手の足元にも及ばない。そんな歌謡界に嫌気がさしたためか、歌手としての将来に不安を感じたためか、ドラマ「どてらい男」の大ヒットを機に、彼は俳優にシフトしていく。そういった事情で、70年代の歌は世間的になじみがない。なじみはないが、いい歌がそろっている。どこに出しても、誰に聴かせても恥をかかない。自信をもっておすすめする。今回のアルバムは彼の70年代にもスポットをあてているところが「ミソ」である。ただ、不満な点もある。彼の歌唱力のすごさがストレートに感じられる「恋はめぐる」と「愛は燃えているか」が収録されていない点である。これは致命的なミスである。

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