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カレイドスター Stage.1
出演:広橋涼,大原さやか,西村ちなみ,渡辺明乃
おすすめ度
サーカスでも舞台でも無い世界最高のパフォーマンスステージ
「カレイドステージ」のキャストに憧れ、オーディションを受けるべく
単身アメリカへ向かった日本人・苗木野そら。
しかし、スリに遭遇し、荷物を抜群の身体能力で奪い返したものの、
オーディションには遅刻、カレイドステージ入団を諦めかけた彼女だったが・・・?
夢を描き、夢に挑み、苦悩し、努力と鍛錬を積み重ね、成功を掴もうと精進する彼女。
様々な形でのステージイベントをこなしながら、両親を失った彼女と義理の家族との絆、
仲間との出会いと反発や協力を経て成長する様を丹念に描きます。
そして、カレイドステージ存続の危機に立ちあがる
「黄金の不死鳥(ゴールデンフェニックス)」ことスーパースター・レイラ・ハミルトンと
苗木野そらが描く奇跡が空を彩り、彼女はまた一歩「カレイドスター」へと近づきます。
第1〜26話は挑戦、飛躍、苦闘、復活の物語。
第29〜51話(最終話)は困惑、敗北、絶望、再出発、飛翔の物語。
全てのエピソードに無駄なく、全ての積み重ねがさらなる感動を呼びます。
夢と希望を諦めず、努力を怠らない姿や
常にお客さんのために楽しんでもらえるステージ作りを目指す志の高さ、
生きるうえでの人の強さと、ひたむきさを強く描く作品づくりは
小さなお子さんからご年配の方まで、年齢性別の隔たりなく楽しめること間違いなしです。
原画を担当した方の腕の高さが光っています。
この作品の見所は、そういう動きで魅せる作画にもあると思いますよ。
和田高明氏の動きのある作画は素晴らしい。
現役アニメーターもこの作品を通して学べる部分もあるはず。
時代を越えて鑑賞できる、本気モードの名作。
ケロロやARIAなど充実した作品を世に送るサトジュンチームの
舞台裏の気迫が比喩的に描かれていると受け取るとさらに意義深い。
昔から自分も「勝つこと」に疑問と抵抗を持っていて
表現することや感動することと勝負とは違う、と感じ
そのことで怒られたり、悩んだりしてきました。
そらの涙はまさにツボでした。
勝つことばかりが求められる現代社会で
本当の自分らしさとは何なのかを真剣に模索する姿は
大きなヒント、きっと大人にも、子供にも。
ストーリーの最終的な答えは十全なものではない気もしたけど
その先は現実を生きる我々が考えるべきことですよね。
あえて星を落とすほどでもないけど、欠点を二つ。
本編の音楽が圧倒的に素晴らしすぎて(窪田ミナすごい!!)
オープニングとエンディングの曲があまりにも駄作。
作品全体がステージと考えるなら、これは悲しい。
あと、DVDめちゃ高すぎ。
少し画質を落として安価で出して欲しい。
物語の最期では主人公がステージを観ている人々の”天使の心”を呼び覚ますというのがありますが、この作品を観る者にも純粋にそういう感動を与えてくれます。
子供向けだからとか、見た目の作風だけで見下したりせず、夢や希望、そういうものに真っ直ぐにひたむきな心を持っていた頃の気持ちで観てみましょう。そして観終わったとき、貴方はこの作品に対して、主人公に対して必ずや”最高の喝采”を送っていることでしょう。